七夕
毎年7月7日には、七夕として、願い事を書いた短冊や折り紙など紙で作った飾りを笹竹に結び付けて、お祝いします。
七夕とは、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って、1年に1度だけ出会える日のことです。
このお話では、昔あるところに天帝という神様がいて、その神様の娘が織姫でした。織姫は彦星と出会い、結婚しました。すると、2人は楽しく遊んで暮らし、働かなくなりました。
これを見た神様は怒って、2人を天の川の両端に引き離してしまいました。神様は、悲しみに暮れる2人の姿を見かねて、年に1度だけ天の川を渡って会うことを許しました。
それから2人は心を入れ替えて一生懸命働くようになりました。その日が7月7日の夜、つまり七夕となりました。
天の川
織姫と彦星が年に1度だけ渡ることが許された天の川とは、天の川銀河のことです。雲のように見えますが、これは星の大集団です。
1610年に、天の川が無数の星の集団であることを発見したのは、天文学者でもあるガリレオ・ガリレイでした。
その後、この天の川は、地球がある太陽系を含む「銀河系」であることがわかりました。20世紀には、天文学者エドウィン・ハッブルが、宇宙にはたくさんの銀河があり、銀河系(天の川銀河)は、このたくさんの銀河の1つに過ぎないことを明らかにしました。
銀河系は、直径が約10万光年で、太陽系付近の厚みは約1千光年あるとされています。銀河系は、横から見ると真ん中が膨らんだ凸レンズのような形をしていて、真上から見ると渦巻き状になっているとされています。
太陽系から銀河系の中心まで約2.8万光年あるとされています。銀河系の中心には、莫大な質量を持つブラックホールがあると考えられています。 (光年とは、光の速さで1年間に進める距離を示します。1光年は約9.5兆キロメートルです。)
銀河系には、太陽のような恒星が約2,000億個以上あると言われています。それぞれの恒星には周囲を公転する惑星があり、惑星には周囲を公転する衛星があります。このように、銀河系にある星の数を考えると、その膨大な数に驚かずにはいられません。
銀河
このように巨大な銀河は、天体望遠鏡で見ることのできる宇宙には約2,000億個あると考えられてきました。
しかし、現在の技術では観測できないほど遠いところにも宇宙はあります。その遠い宇宙にある銀河の数を推測すると、約2兆個の銀河があると考えられています。
想像を超える宇宙の大きさに頭がついていけません。この膨大な銀河の数を想像するとき、きっとどこかの銀河には地球のような惑星があり、私たちのような生命体が、私たちのような生活をしているように思えます。
どこかの銀河においては、
私たちの能力を超える生命体が惑星間を
自由に移動しているかもしれないよ!
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