【生命維持に欠かせない血液!】血液の成分と役割についてわかりやすく説明!

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血液の成分と役割

血液は、赤血球、白血球、血小板という3種類の細胞(血球)と血しょうと呼ばれる液体でできています。これらの血球と血しょうは、それぞれ生命を維持するために必要な役割を持っています。

すなわち、血液は、血管を通して身体全体に流れていますが、これによって、酸素や栄養素など生きていくために必要な物質を運んだり、不必要な老廃物を運び出したり、免疫細胞を運んで、異物が体内に侵入することを防いだりする役割を果たしています。

赤血球の役割

赤血球は、血球の約96パーセントを占めている赤色の細胞です。赤血球は、中央がくぼんでおり、円盤の形をしています。赤血球には主にヘモグロビンが含まれています。ヘモグロビンとは、赤い色素のヘムとグロビンというたんぱく質からできています。このヘムが血液を赤い色にしています。

赤血球は、酸素を肺から身体全体の細胞に運ぶ役割を担当しています。すなわち、ヘモグロビンの中のヘムは鉄を含んでいるたんぱく質です。鉄は酸素と強く結びつく性質があります。

そのため、ヘムが、酸素を取り入れた肺で酸素と結びついて、赤血球として体内を流れて行きます。そして、酸素を必要とする細胞に酸素を提供します。

一方、不要になった二酸化炭素のうち多くは、赤血球にある酵素の働きで、水と反応して炭酸になります。そして、炭酸は、炭酸水素イオンと水素イオンに分かれます。炭酸水素イオンのほとんどは血しょうに溶けて、肺に運ばれて行きます。

肺では逆の反応が起こります。すなわち、炭酸水素イオンは、炭酸になり、さらに、二酸化炭素と水になります。そして、二酸化炭素は体内から外に排出されます。また、二酸化炭素の一部は、グロビンと結びついて、肺から外に排出されます。

赤血球が減少すると、各細胞に十分な酸素が届かなくなり、貧血の症状が出てくるよ。貧血になると、鉄分を摂るように言われるのは、酸素を運ぶ働きがあるヘモグロビンのうちのヘムに鉄分が不足するからだよ!

白血球の役割

白血球は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する役割を担当しています。つまり、免疫機能を持つ血球です。白血球には、好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球が主に含まれています。

好中球は、免疫細胞の中で最も数が多く、異物が体内に侵入して感染するのを防止するため、最初に集まってくる細胞です。好中球は、侵入した異物を細胞内に取り込み(貪食作用)、細胞内にある消化酵素で殺菌します。

リンパ球には、B細胞(Bリンパ球)とT細胞(Tリンパ球)があります。B細胞は、異物が侵入してくると、抗体をつくって、異物を攻撃したり、体内から外に排除したりします。T細胞には、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞があります。

ヘルパーT細胞はB細胞が抗体をつくるのを助けます。キラーT細胞は異物を直接攻撃します。サプレッサーT細胞は、キラー細胞が異物だけでなく細胞も傷つけないように免疫反応を抑制します。NK(ナチュラルキラー)細胞は、がん細胞やウイルスに感染した細胞などを攻撃して破壊します。

単球には、最も大きな免疫細胞で、貪食作用によって感染を防ぐ役割があります。すなわち、異物を細胞内に取り込み、消化・殺菌します。

また、単球は、マクロファージや樹状細胞に分化します。マクロファージは、貪食作用を持つほか、異物の一部を細胞表面に提示して、抗体をつくるのを助けるT細胞に伝達する役割(抗原提示)があります。樹状細胞は、抗原提示細胞ですが、食作用も持っています。

好酸球には、寄生虫を攻撃して処理したり、貪食細胞として異物を排除したりする役割があります。また、好酸球は、アレルギー反応にも関係しています。アレルギー反応が生じると、好酸球の数が増えます。

好塩基球には、その数は非常に少ないですが、寄生虫に感染すると、患部に現れて、寄生虫から身体を守る働きがあります。また、ヒスタミン(アレルギー症状の原因物質)を放出して、アレルギー反応の原因になることもあります。

血小板の役割

血小板は、血液全体に占める割合が1パーセント以下です。血小板は、血管が傷つき、出血したときに、出血部分で固まり、止血する役割を担当しています。すなわち、ケガをしたときに、血が固まってできるカサブタの成分が血小板です。

血しょうの役割

血しょうは、色々な物質を含む溶液のことで、たんぱく質、脂質、糖類、無機塩類などを含みます。血しょうには、栄養素を身体全体に運んだり、老廃物を運び出したりする働きがあります。血液全体の半分以上が血しょうになります。ちなみに、血清とは、血しょうから血液凝固に関係するたんぱく質を除いたものです。

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