健康な体のために必要な【筋肉】についてわかりやすく解説!

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歴史・文化・自然

筋肉とは

筋肉は人が生きるうえで重要な働きをしている人体の組織です。たとえば、人は筋肉の働きによって座ったり、歩いたり、走ったりします。また、筋肉は、心臓をはじめ人体の中の様々な器官を動かす働きもしています。

このような筋肉は、働きなどの違いによって骨格筋、心筋、平滑筋に分けられます。骨格筋は、骨などについている筋肉で、身体を動かしたり、姿勢を保ったりするときに使われます。心筋は心臓を動かすための筋肉です。平滑筋は血管や内臓を動かすための筋肉です。

そして、骨格筋は、自分の意思で動かすことができるため、随意筋と呼ばれています。心筋と平滑筋は、自分の意思で動かすことができず、自律神経によって自動的に動きます。これを不随意筋と呼びます。

骨格筋

筋トレで筋肉を鍛えるときなど、人が日々の生活で筋肉という言葉を使うときは、通常、骨格筋のことを言っています。骨格筋には、腕や足の筋肉、胸筋、背筋、腹筋などのたくさんの種類があり、人体の筋肉の大部分を占めています。

そして、人は運動神経を通して脳からの指令を体内の骨格筋に伝えます。すなわち、人は骨格筋を自分の思うように動かすことによって体を動かすことができます。

たとえば、上腕の骨格筋を動かすと次のようになるよ。腕を伸ばしている状態から、肘を手前に曲げるとき、上腕二頭筋は縮み、反対側にある上腕三頭筋は伸びることになるよ!

このように骨格筋は対になって反対の動きをするんだ!ちなみに、上腕二頭筋には2つの筋肉があり、上腕三頭筋には3つの筋肉があるので、それぞれ二頭筋、三頭筋と呼ぶんだ!

また、骨格筋は多数の筋束によって構成されています。筋束とは細長い筋繊維(筋細胞)がたくさん集まって束になっているものです。この筋繊維は、非常に細いため、運動によって傷ついたり、切れたりします。

しかし、傷ついたり、切れたりした筋繊維は修復されます。そして、筋トレなどによってこの修復が繰り返されると、筋繊維は太くて切れにくいものになっていきます。つまり、筋肉がつくことになります。

骨格筋は、筋繊維に細かい横縞があるため、横紋筋と呼ばれています。そして、骨格筋は、両端が線維性の丈夫な組織である腱となって骨に結合しています。また、骨格筋の筋繊維には速筋と遅筋という2つの種類があります。

速筋

速筋は、白色を帯びているので、白筋とも呼ばれています。また、速筋は、速く収縮することができるため、素早く大きな力を発揮できますが、収縮を長く維持することはできません。

すなわち、瞬発力などを使う無酸素運動には速筋の働きが必要になります。無酸素運動とは、短距離走や筋トレなどのように短時間で筋肉に高い負荷をかける運動のことです。

そのため、速筋は、負荷が高く短い時間に強い力を必要とする短距離走の運動選手には多くあります。一方、速筋は、長い時間にわたって収縮を繰り返すことが苦手で、疲れやすい筋肉です。そして、速筋は老化が早く20歳前後から衰え始めます。

遅筋

遅筋は、赤色を帯びているので、赤筋とも呼ばれています。遅筋は、酸素を蓄えるタンパク質(ミオグロビン)が多く含まれているため、赤色を帯びています。遅筋は、収縮する速度が遅いため、素早く大きな力を発揮することはできません。

しかし、遅筋は、筋肉の収縮を長く保つことができるため、長距離走やウォーキングのような有酸素運動には必要な筋肉です。すなわち、遅筋は、酸素を蓄えているため、酸素を使って糖質や脂質を燃焼させて、エネルギーを多くつくり出します。

そのため、遅筋は、負荷が余り高くなく長い時間継続する運動を行う長距離走の運動選手には多くあります。そして、遅筋は、長い時間にわたって収縮を繰り返すことができるため、疲れにくい筋肉です。遅筋は老化が遅くて衰えにくい筋肉です。

骨格筋の役割

第1に、骨格筋には、体を動かしたり、姿勢を保ったりする役割があります。すなわち、骨格筋は骨と骨をつなぐように結合しており、人が、運動を行ったり、体の姿勢やバランスを保ったりするうえで欠かせない筋肉です。そのため、骨格筋が衰えると、転倒しやすくなり、ケガや骨折のリスクも高くなります。

第2に、骨格筋には、心臓から全身に送られた血液を心臓に戻す役割があります。すなわち、動脈を通して体の末端まで送られた血液は、骨格筋が収縮することによってポンプの役割を果たし、静脈を通して心臓に戻ります。

特に、足など下半身に送られた血液は、重力に逆らいながら心臓に戻されることになります。この場合、ふくらはぎの骨格筋(下腿三頭筋)が、重要なポンプの役割を果たすため、第二の心臓とも呼ばれています。

第3に、骨格筋には体温を保つ役割があります。すなわち、運動を行うと、体が熱くなります。それは、骨格筋の収縮によってエネルギーが消費されますが、そのエネルギーの多くは熱となって体温を保つために使われているからです。

そして、骨格筋は体の中で一番多くエネルギーを消費しています。そのため、骨格筋を増やせば、体の保温力も高まります。やせた女性や高齢者が厚着をするのに対して、体が大きくて筋肉質の人が薄着をするのは、そのためです。

第4に、骨格筋には外からの衝撃から体を守る役割があります。すなわち、体内の外側にある骨格筋は、外部から受ける衝撃に対してクッションのような働きをして、血管、骨、内臓などを守ります。

第5に、骨格筋には水分を蓄える役割があります。すなわち、骨格筋は体全体の約60パーセントの水分を保持しています。細胞内にある水分は、体内が脱水になり始めると、血液に浸透してその循環を保ち、脱水の進行を抑える働きをします。

そのとき、体内で大量の水分を蓄える骨格筋は主要な水分補給元です。そのため、筋肉量が少ない人や高齢者は熱中症になるリスクが高くなります。

第6に、骨格筋には免疫力を上げる役割があります。すなわち、リンパ球などの免疫細胞はグルタミンによって活性化されます。グルタミンは、非必須アミノ酸の一種で、骨格筋に豊富に含まれています。そのため、筋肉量が減ると、免疫機能も低下することになります。

第7に、骨格筋にはマイオカインを分泌する役割があります。マイオカインとは、骨格筋から分泌されるホルモンや神経伝達物質などの生理活性物質の総称です。これらの生理活性物質は、生体反応を制御する化学物質で、生体の維持と機能に関与しています。

すなわち、マイオカインは、運動などによって骨格筋が収縮するときに分泌されます。そして、体の様々な臓器や組織に到達して、その機能を調節していると言われています。

心筋

心筋は心臓を形成している筋肉で心臓以外にはありません。心筋は、健康の状態では、一生の間心臓を動かして鼓動を打ち続けます。そして、心筋は自分の意思では動きません。

心筋は不随意筋で自律神経によって自動的に動きます。すなわち、心筋は、骨格筋と同じ横紋筋ですが、不随意筋としては平滑筋と同じです。このように、心筋は骨格筋と平滑筋の特徴を兼ね備えている筋肉です。

平滑筋

平滑筋は血管や内臓の壁を形成している筋肉です。 平滑筋は、たとえば、血管を収縮させたり、消化の際に胃や腸を動かしたりして血管や胃腸の機能を保っています。平滑筋は自分の意思では動きません。すなわち、平滑筋は不随意筋で自律神経によって自動的に動きます。





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