【金利の変動は生活に影響!】短期金利や長期金利の違いや決まり方を簡単に説明!

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経済・科学

金利

金利とは、元金に上乗せした利息を割合で示したものです。例えば、元金100万円を銀行に1年の定期預金で預けたところ、1,000円の利息が付いた場合には、金利は0.1パーセントになります。

短期金利

短期金利は、1年以内の貸し借りのときの金利です。金融機関の間で資金を取り引きするときは、この金利を適用します。そして、短期金利は、日本銀行が金融政策の目標を達成するために操作する政策金利でした。

短期金利の代表的な指標は無担保コールレートです。無担保コールレートとは、コール市場(資金の過不足について金融機関が日々調整しているところ)において、無担保かつ翌日返済という条件で、金融機関が資金を貸し借りするときの金利のことです。

日本銀行は、コール市場に参加する金融機関に対して、資金を供給したり、吸収したりします。すなわち、日本銀行は、金融機関との間で、国債や手形を担保に貸して資金を供給したり、手形などを売却して資金を吸収したりする公開市場操作(オペレーション)を行っていました。

このように、日本銀行は、無担保コールレートを調節して、短期金利を金融政策の目標水準に誘導していました。すなわち、日本銀行は、短期金利を上げたり、下げたりすることで、経済が過熱したり、冷え込んだりするのを調節していました。

しかし、2016年、日本銀行はマイナス金利を導入したため、金融機関が日本銀行に預ける当座預金の一部の金利をマイナス0.1%(当座預金を基礎残高、マクロ加算残高、政策金利残高の3階層に分割して、政策金利残高の金利をマイナス0.1%)に維持するようになりました。

これが現在の政策金利です。これにより、金融機関は、日本銀行の当座預金に資金を預けると、金利を支払うことになります。そのため、金融機関は資金を貸し出しに回すようになります。また、短期金利は低く抑えられるようになりますが、実際は、金利全般が低くなっています。

長期金利

長期金利は、1年以上の貸し借りのときの金利です。新発(新規に発行され、発行価格で取引される)10年もの(償還期限10年)国債の利回りは、長期金利の代表的な指標とされています。

国債は、満期に元本が返済され、発行されたときに決められた利率で利息が支払われます。また、国債は、市場において売買されています。そのため、購入価格によって利回りが異なります。高く買えば、利回りは下がり、安く買えば、利回りは上がります。

例えば、1万円の国債が利回り1%ならば、満期には1万100円を受け取ります。この国債を1万50円で購入すると、利息分は50円になり、利回りは0.5パーセントになります。つまり、国債を高く買えば、利回りは1パーセントから0.5パーセントに下がります。

長期金利は景気の動向などによって変動します。例えば、消費が拡大したり、物価が上がったりして、景気が良くなると、資金需要が増えるので、長期金利は上昇します。反対に、消費が落ち込み、物価が下がれば、景気は悪くなるので、資金需要は減り、長期金利は低下します。

生活への影響

普通預金や1年未満の定期預金の利率は「短期金利」に合わせて変動します。1年以上の定期預金の利率は「長期金利」に合わせて決められていると言えます。

住宅ローンなどの高額商品のローンの利率は「長期金利」に合わせて決定されていると言えますが、住宅ローンには、変動金利と固定金利があり、変動金利は「短期金利」に、固定金利は「長期金利」に合わせていると言えます。

例えば、1年以上の定期預金などの利率が下がれば、

株式などへの投資が増える傾向にあるよ。

だから、「長期金利」の動向を見極めて、

投資先を考えることも必要だね!

まとめ

景気の動向など様々な要因によって「短期金利」と「長期金利」は変動します。

「短期金利」は、住宅ローンの変動金利や普通預金などの利率に影響します。

「長期金利」は、住宅ローンの固定金利や1年以上の定期預金などの利率に影響します。

このように、金利の変動は日常生活に影響を及ぼします。その動向に注意を向けることが大切です。

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