【キングコング】の大きさやあらすじなどを解説(1933~1976年の映画)!

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映画「キングコング」

キングコングは、1933年に初代と2本目が米国映画として製作されました。白黒映像の時代に製作された特撮映画ですが、恐怖と破壊の単なる怪獣映画ではなく、物語性もあり、心に残る作品です。

そのため、この作品をリメイクした映画が1976年と2005年に製作されました。そして、1933年~2024年の間には、キングコングを題材にした映画が多く製作されてきました。これを3回に分けて解説します。

今回の記事で解説するのは次のとおりです。はじめに、1933年の初代「キングコング」と「コングの復讐」という2本の米国映画です。続いて、1962年の「キングコング対ゴジラ」と1967年の「キングコングの逆襲」という2本の日本映画です。

そして、1976年の米国映画「キングコング」です。これは初代作品のリメイク版です。次回は、2回目として、1986~2017年に製作された3本の作品について解説します。2005年からの作品は、SFXやVFXという特撮技術が進み、迫力満点のアクション映画になっています。

1933: One of John Cerisoli’s models of the giant ape, poised atop a Manhattan skyscraper in a scene from the classic monster movie ‘King Kong’. (Photo via John Kobal Foundation/Getty Images)

米国映画「キングコング」の初代作品(1933年)

キングコングは、ゴリラのような巨大類人猿です。この映画では、キングコングの体長は約7メートルの大きさで登場します。体重は不明です。映画のあらすじは次のとおりです。

キングコングは、南海にある髑髏(どくろ)島に棲んでいます。この島は、恐竜も生存している太古の時代を彷彿させる場所で、キングコングは、島に住む原住民から神のように崇められています。

ある時、米国から映画の撮影隊がこの島を訪れます。そして、この撮影隊に同行している若い女優のアンが、キングコングの生贄にするため、原住民によってさらわれてしまいます。

生贄にされたアンは、キングコングを見て、恐怖で悲鳴をあげますが、意外にも、キングコングは、彼女を自分の住処に連れて帰り、優しく接します。そこへ、恐竜が彼女を襲います。キングコングは、彼女を守るため、恐竜を撃退します。

キングコングが、彼女を守るため、恐竜と格闘しているとき、救出に来た船員(アンの恋人)が、彼女を連れて逃げてしまいます。キングコングは、激怒して2人を追いかけますが、撮影隊が仕掛けた罠にはまって、捕獲されてしまいます。

そして、キングコングはニューヨークまで運ばれて行きます。ニューヨークでは、キングコングは、鎖や鉄の輪に拘束されて見世物にされます。しかし、大勢の人による写真のフラシュなどで興奮して、拘束されていた鎖や鉄輪を引きちぎり、脱走してしまいます。

1933: The giant ape is displayed on stage in New York by its captors in a scene from RKO’s classic movie ‘King Kong’, directed by Merian C Cooper. (Photo by Henry Guttmann Collection/Hulton Archive/Getty Images)

キングコングは街中で大暴れします。そして、女優のアンを手にして、エンパイアステートビルの頂上に登ります。しかし、キングコングは、そこで飛行機から銃撃を受けて傷つきます。やがて、キングコングは、力尽き、アンをビルの頂上に残して、そこから落下して絶命してしまいます。

キングコングは、人間の勝手で都会に運ばれ、最後は銃撃されて、エンパイアステートビルの頂上から落下して死んでしまいます。怪物による恐怖映画ですが、アンに好意を寄せるキングコングの悲劇が心に残る物語でもあります。

米国映画「コングの復讐」(1933年)

この映画は、初代作品の続編で、英語のタイトルは「The son of Kong(コングの息子)」です。復讐するような場面は見当たりません。むしろ恩返しをしているようで、コングの息子の優しさが際立ちます。映像から、その体長は5メートルくらいに見えます。体重は不明です。あらすじは次のとおりです。

キングコングを捕獲して、ニューヨークに運んできた映画監督のデナムは、キングコングによって被害を受けた人々から莫大な賠償を求められます。そのため、困窮して、ニューヨークから逃げ出します。

逃亡先で、デナムは、若い女性歌手のヒルダと親しくなります。また、キングコングが棲んでいた髑髏島には原住民が隠した宝があるという話を聞きます。そして、デナムの一行は再び髑髏島を訪れます。

しかし、船員たちの反乱などによって、一行はバラバラに別れてしまいます。そのような中、デナムとヒルダは、宝を探して、髑髏島の奥深くを探検に出かけます。その途中で、2人は、底なし沼に落ちて、出られなくなっている巨大な類人猿(キング・コングの息子)を助け出します。

2人に好意を感じたキングコングの息子は、その後の探検で、襲ってくる猛獣や恐竜と格闘して、2人を守ります。そして、キングコングの息子の助けも借りて、2人はついに宝を見つけ出します。しかし、合流した者の裏切りにあって、2人が孤立しているとき、大地震が起こって、髑髏島が海に沈み始めます。

2人は、生き残っていた者と合流して、ボートで脱出しようとしますが、デナムは、宝を確保しようとして、髑髏島に取り残されてしまいます。キングコングの息子は、彼と共に、髑髏島の山の頂上に向かって登っていきます。

しかし、山の頂上も次第に海中に沈んでいきます。キングコングの息子は、山の頂上で自らも海中に没しながら、デナムを手に持ち、その手を高く掲げて、彼が海中に沈まないようにします。

やがて、ボートが近づき彼を救助したときには、海面の上に出ていたキングコングの息子の手も海中に没してしまいます。人間を助けて、自らが犠牲になる姿がとても切ないラストシーンです。

日本映画「キングコング対ゴジラ」(1962年)

この映画は、キングコングのキャラクターを所有する米国の映画会社(RKO社)とライセンス提携して、製作されました。ゴジラと対決させるため、キングコングは体長45メートル、体重2万500トンに設定されています。そのあらすじは次のとおりです。

南太平洋のソロモン諸島にあるファロ島では、「巨大なる魔神」が目覚めたという噂が立ち、テレビ局員が取材のため派遣されます。テレビ局員が島を訪れた日の夜、海から巨大なタコが上陸して島を襲います。そのとき、島の奥からキングコングが現れて、その大タコを追い払います。

そして、キングコングは、島民が用意した液体を飲み干して、島民の祈りの歌を聴きながら、深い眠りにつきます。テレビ局員は、このキングコングを日本まで運ぶことにします。

キングコングは、日本にえい航されている途中で目が覚めて、海中に逃げてしまいます。その後、キングコングは、千葉沖から上陸して、本土を北上します。

一方、北極海における海水温度の上昇を調査するため、科学者を乗せた原子力潜水艦が現地に行きます。そこで、彼らはゴジラが眠っている氷山を発見します。ゴジラは、目覚めて、原潜や基地を破壊しながら、南下して日本に向かいます。

ゴジラは、松島湾から上陸して、本土を南下します。そして、中禅寺湖で両怪獣はぶつかりますが、ゴジラが口から吐く強力な熱線のために、キングコングは退散します。

その後、キングコングは、高圧線に触れて、100万ボルトの電流を受けたため、電気エネルギーを発するようになります。そして、キングコングは東京に侵入します。そこで、キングコングは、女性を手にして、国会議事堂によじ登りますが、ファロ島の歌と麻酔弾によって、再び眠りにつきます。

富士山方面にいるゴジラと対決させるため、キングコングが運ばれていきます。そこで、両怪獣は、再び激突しますが、もみ合って海中へ落下します。沖合に浮かび上がったキングコングは、故郷のファロ島を目指して南下していきます。一方、ゴジラは、浮かび上がらず、その消息は不明になります。

日本映画「キングコングの逆襲」(1967年)

この映画は、「キングコング対ゴジラ」の続編として製作されましたが、2つの映画を結びつける関連性は見当たりません。この映画のキングコングは体長20メートル、体重1万トンです。この映画のあらすじは次のとおりです。

北極で、核兵器の素材になる放射性物質のエレメントXを採掘するため、女工作員の依頼を受けて、科学者のドクター・フーが、キングコングに似せた採掘ロボットのメカニコングをつくり上げます。しかし、メカニコングは、エレメントXの影響によって稼働しなくなります。

一方、海底油田調査のため、国連の原子力潜水艦が南海を航行しているとき、事故に遭って故障します。そのため、乗組員が近くのモンド島に上陸すると、巨大な類人猿のキングコングに遭遇します。キングコングは、女性乗組員のスーザンに対して親しく接してきます。

しかし、ドクター・フーは、キングコングを捕獲して、メカニコングの代わりにエレメントXの採掘に利用しますが、上手くいきません。ドクター・フーは、キングコングを上手く利用するため、キングコングと親しいスーザンを拉致しますが、キングコングは、採掘基地から逃げ出して、東京に向かいます。

ドクター・フーは、キングコングを追って東京に行きます。そこで、ドクター・フーはメカニコング2号を出動させます。メカニコングとキングコングの戦いが始まります。そして、戦いの場は東京タワーに移ります。

戦いの末、メカニコングが東京タワーから落下して爆発してしまいます。そして、キングコングは、ドクター・フーが乗船している船を沈め、スーザンの呼びかけに応ずることなく、南海の島へと去っていきます。

米国映画「キングコング」(1976年)

1933年の初代「キングコング」のリメイク作品ですが、時代設定は1976年に変更されています。そのため、登場人物の名前や職業なども変えています。この映画のキングコングは体長20メートル、体重65トンです。あらすじは次のとおりです。

油田を開発するため、石油会社の調査船が南太平洋の孤島に向かいます。古生物学者が、その話を聞きつけ、その島に棲息している巨大な生き物を確認するため、その調査船に無断で乗り込みます。その後、航海の途中で、調査船の一行は漂流している若い女優のドワンを救出します。

やがて、船が島に到着して、古生物学者とドワンは、石油会社から派遣された者たちと一緒に上陸します。原住民が暮らす村には、巨大な塀があり、生贄の儀式が行われています。原住民たちは、ドワンを見つけると、生贄として差し出すことを求めます。

それを断りますが、その夜、原住民たちは彼女を連れ去ります。彼女が、塀の外で生贄にされたとき、キングコングが現れます。彼女は、恐怖のどん底に突き落とされ、悲鳴をあげますが、キングコングは、彼女に優しく接します。

一方、古生物学者が率いる救助隊は、彼女を救うため、島の奥へとキングコングを追いかけます。しかし、救助隊は、キングコングの妨害にあって総崩れになります。1人残った古生物学者は、キングコングが大蛇と格闘している隙に、彼女を救い出して逃げます。2人を追いかけてきたキングコングは、罠にはまって捕獲されてしまいます。

King Kong towers above spectators on set of the film ‘King Kong’, 1976. (Photo by Paramount/Getty Images)

宣伝として見世物にするため、石油会社の派遣員はキングコングをニューヨークに運んでいきます。ニューヨークで、キングコングは、見世物にされますが、拘束されていた鎖を引きちぎり、脱走してしまいます。

キングコングは、ニューヨークの街中で大暴れして、若い女優のドワンを手にします。そして、キングコングは、彼女と共に世界貿易センタービルの屋上に登りますが、ヘリコプターから銃撃を受けて瀕死の重傷を負います。そして、彼女を残して、ビルから落下してしまいます。

1976: American actor Jessica Lange stands in a pile of debris near the fallen giant gorilla in a still from the film, ‘King Kong,’ directed by John Guillerman. (Photo by Paramount Pictures/Fotos International/Getty Images)

落下したキングコングは息絶え、ドワンが悲しむところで終わりますが、この映画には続きがあります。



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