【カボチャは栄養豊富な緑黄色野菜！】栄養素と効能についてわかりやすく解説！

カボチャの栄養素

カボチャは、年間を通して食べることはできますが、旬の時期は秋から冬と言われています。秋はカボチャが美味しい季節です。そして、ハロウィンでは、カボチャのランタンをたくさん見かけますが、それは、まさに秋のカボチャを象徴しています。

カボチャは緑黄色野菜です。カボチャには、食物繊維、β-カロテン、ビタミン類、カリウムなどの栄養素が含まれています。カボチャは、栄養豊富で、健康にも色々な効果があります。次に、カボチャに含まれる主な栄養素の健康への効果について解説していきます。

食物繊維は、小腸で吸収されず、大腸に達するので、便通を整える働きがあります。すなわち、便秘を解消する効果があります。

さらに、糖質や脂質、ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあります。そのため、これらが原因となって引き起こされる肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を予防したり、改善したりする効果があります。

β(ベータ)-カロテンは、体内に摂取されると、必要なだけビタミンAに変換される栄養素です。ビタミンAは、視力を正常に保つ働きがあります。特に夜盲症(夜などの暗い場所で、ものが見えづらくなる病気)を予防したり、視力の低下を抑制したりする働きがあります。

また、ビタミンAには粘膜を丈夫にする働きがあります。粘膜は、呼吸器や消化器など様々な器官の内側の表面にあります。この膜からは粘液が分泌されて、粘液層がつくられるため、体内にウイルスなどが侵入するのを防止します。

そのため、ビタミンAは、口、鼻、喉、肺、胃や腸などを健康にする効果があり、風邪などの病気にかかりにくくなります。ビタミンAは、皮膚の新陳代謝を高めて、皮膚の健康を維持するため、肌の荒れや乾燥を防ぐ働きもします。

β(ベータ)-カロテンには、有害な活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。抗酸化作用は、ガンの原因と考えられる遺伝子の損傷を防止する効果があります。つまり、ガンを予防したり、抑制したりする働きも期待できます。このように、β(ベータ)-カロテンは、健康を維持するうえで重要な働きをする栄養素です。

ビタミンCは、鉄分の吸収を助ける働きがあります。そのため、鉄分が豊富な食べ物と組み合わせて摂取することで、不足がちな鉄分を効果的に摂ることができます。そのため、貧血などの予防に効果があります。

ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない化合物です。ビタミンCが不足すると、壊血病などの病気になる恐れがあります。壊血病とは、コラーゲンなどの血管に必要な物質が不足するため、血管がもろくなり、出血しやすくなる病気です。

ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑制したり、ストレスや風邪に対する抵抗力を高めたりする働きもあります。また、ビタミンCは、抗酸化作用があり、がんや動脈硬化を予防する効果も期待されています。

ビタミンEは、末梢血管を拡張して、血液の流れを良くします。そのため、血行不良による冷え性や肩こり、頭痛などを改善する効果があります。また、血流を良くすることで、肌荒れやくすみを解消する効果もあります。

ビタミンEは、強い抗酸化作用があり、細胞にダメージを与える活性酸素の働きを抑制します。活性酸素は、体内で免疫機能や細胞伝達物質として働きますが、増え過ぎると、細胞を傷つけます。

その結果、老化や免疫機能の低下をもたらし、がんなどの生活習慣病の原因にもなります。すなわち、ビタミンEは、「若返りのビタミン」とも呼ばれ、細胞膜を構成する脂質などの酸化を防止して、細胞の健康を保ちます。

カリウムは、細胞内に多く含まれるミネラルで、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保ち、細胞が正常に機能するように調整しています。そのため、生命の維持に欠かせない栄養素です。

カリウムには、体液のpHバランスを保つ働きがあります。また、カリウムは、筋肉の収縮などの役割にも関係しています。カリウムが不足すると、脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈などの症状がみられることがあります。

カリウムは、余分なナトリウムを身体の外に排出する働きがあります。そのため、塩分の摂り過ぎを調節し、むくみを解消したり、高血圧を予防したりする効果があります。