ブドウの旬
毎年、9月になると、スーパーなどの店頭には多くの種類のブドウが並びます。ブドウは秋の味覚を味わう代表的な果物です。そして、9月から11月頃までブドウの旬を楽しむことができます。また、近頃は、ブドウの季節以外でも、南米などから輸入されたブドウが販売されています。
そのため、季節外れでもブドウを食べることができます。甘味や酸味に程度の差はありますが、どれも甘くてとても美味しいです。ブドウには様々な栄養成分が含まれていますが、特に健康に効果がある成分があります。
健康にどのような効果あるのかを理解して、ブドウを味わえば、これまでとは違う美味しさや食べ方を発見するかもしれません。そこで、ブドウの主な栄養成分と効能について、次に説明していきます。
ブドウの主な栄養成分
ブドウの主な栄養成分には、老化を防止すると言われているポリフェノール、脳のエネルギー源であるブドウ糖、体に必要なミネラルの一種であるカリウム、疲労を回復に役立つビタミンB群、そして、殺菌効果のある有機酸があります。
ポリフェノールは、特に皮に多く含まれています。そのため、皮ごと食べると、多くのポリフェノールを摂取できます。皮ごと食べても美味しいブドウもあります。また、レーズン(干しブドウ)で食べるのも効果的です。
また、赤や黒のブドウにはポリフェノールが多く含まれています。一方、白いブドウには有機酸が多く含まれています。
ブドウの品種によっても、栄養成分の量には差があるから、
赤ワインと白ワインも差があるわけだ！
ポリフェノールの効果
ブドウには、アントシアニンやレスベラトロールというポリフェノールが含まれています。アントシアニンには、目の機能を改善する働きがあります。目の疲れなどの眼精疲労を防止する効果が期待できます。
また、アントシアニンには、活性酸素を抑制したり、除去したりする抗酸化作用があります。悪玉コレステロールを抑制して、血液をきれいにするとも言われています。そのため、動脈硬化やがんなどの病気を予防する効果も期待されています。
レスベラトロールは、コラーゲンを分解する酵素の働きを抑制して、コラーゲンの減少を防止します。そのため、肌のシワやタルミを防ぐ効果があります。そして、細胞の老化を防いで、肌の弾力を改善する効果も期待されています。
また、レスベラトロールには活性酸素の発生を抑制する働きがあります。そのため、老化を防止する効果が期待できます。血液をサラサラにする働きもあることから、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らすことも期待されています。さらに、血流を良くしたり、血糖値を抑制したりする働きがあるため、生活習慣病を予防する効果も期待されています。
ブドウ糖の効能
ブドウ糖は、脳のエネルギー源となる唯一の成分です。脳には欠かせない栄養素です。脳の働きを活発にして、集中力を高める効果があります。また、ブドウ糖は、体内での代謝の経過を待たずに、短時間でエネルギーになります。そのため、疲労を回復する効果が大いに期待できます。
カリウムの効能
カリウムはミネラルの一種です。体は塩分を多量に摂取すると、塩分濃度を薄めるため、体内に水分を蓄えます。これがむくみの原因です。一方、カリウムには塩分量を調整する働きがあります。すなわち、カリウムは、体内にある余分なナトリウムを尿として体外に排出する働きがあります。
そのため、むくみの予防や改善に効果があります。カリウムには、利尿作用があることから、腎臓の働きを助ける効果も期待されます。また、カリウムには、血圧の上昇を抑える働きもあるため、血圧を正常に保つ効果が期待できます。
カリウムは、筋肉の働きを維持するのに欠かせないミネラルです。不足すると筋肉の働きに影響して、脱力感、食欲不振、不整脈などの症状が現れることになります。
ビタミンB群の効能
ブドウには、多くの種類のビタミンが含まれていますが、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群のうち、ビタミンB1には糖質の代謝を促進する効果があります。そのため、疲労回復に大きな役割を果たします。ビタミンB2には脂質の代謝を促進する効果があります。そのため、皮膚や粘膜、髪、爪などの再生に役立ちます。
有機酸の効能
有機酸は、酸性の有機化合物の総称で、酸味を示す原因物質です。腸内細菌のバランスを整え、大腸の中の悪玉菌の発生を抑制する働きがあります。また、有機酸は、筋肉の疲労物質である乳酸を分解して、エネルギーに変える働きがあります。そのため、疲労の蓄積が抑えられます。そのほか、殺菌作用、食欲増進などの効果も期待できます。
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