【猛暑の原因とは?】太平洋高気圧、チベット高気圧、地球温暖化などが関係!わかりやすく説明!

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歴史・文化・自然

猛暑の原因

最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」と言います。このうだるような暑さはなぜ続くのでしょうか。その原因についてわかりやすく説明したいと思います。

日本において猛暑が続く原因には、ラニーニャ現象、太平洋高気圧、チベット高気圧、ヒートアイランド現象、地球温暖化が関係しています。

ラニーニャ現象

ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より低い状態が続くことです。異常気象の原因と考えられています。

この海面水温が低くなりますと、西太平洋熱帯域では海面水温が上昇し、インドネシアやフィリピン付近の海面水温は平年より高くなります。

そのため、その海域では海面から活発に水蒸気が発生・上昇し、次々に積乱雲ができます。この積乱雲とともに上昇した空気は、日本の太平洋側で下降気流となり、太平洋高気圧の勢力を強めます。

エルニーニョ現象は、ラニーニャ現象の反対と考えればいいね。つまり、冷夏になるということだよ!

太平洋高気圧

太平洋高気圧は、ハワイ諸島の北の東太平洋にその中心があり、夏場には日本付近に暑い晴天をもたらします。ラニーニャ現象により、日本付近では、太平洋高気圧が勢力を強めて、北西に張り出すため、日本の広い範囲で晴天による暑い日が続きます。

高気圧により気温が上昇するメカニズムは次のとおりです。
高気圧の発生するところでは、空気の圧力が高いため、上空から地上に空気が移動する下降気流が発生します。下降気流は雲を発生しにくくさせ、晴天になります。

チベット高気圧

チベット高気圧は上空の高い所にある高気圧です。夏には、チベット方面から東へと勢力を強めてきます。インドネシアやフィリピン付近において積乱雲の発生が活発になりますと、チベット高気圧の勢力がさらに強まります。

このため、日本の上空では、上層のチベット高気圧と下層の太平洋高気圧が重なります。この2つの高気圧に覆われたところでは、晴れが続き暑さが増します。

ヒートアイランド現象

植物は、水を吸収し、地面や空気の熱を奪って水分を蒸発させます。河川も蒸発するときには、空気の熱を奪います。すなわち、緑地や水面は温度を下げる効果があります。

都市化が進むと、アスファルトの舗装やコンクリートなどの建物が地面を覆うため、地面や空気の熱は奪われず、気温も低下しません。また、これらの構造物は、熱をためて放出するため、気温を上昇させることにもなります。

さらに、エアコンの室外機や自動車などからの排熱も気温を上昇させる原因の一つです。これがヒートアイランド現象です。

植物の光合成を考えれば、緑地は二酸化炭素を減らす効果もあるということだね!

地球温暖化

そもそも温室効果ガスは、太陽により暖められた大気の熱が宇宙空間に逃げるのを防いでいます。これは、地球を温かく保つうえで重要な役割を果たしています。

温室効果ガスには、二酸化炭素、メタンなどがあります。最も影響が大きいのが二酸化炭素です。石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を燃やしてきたことが、大気中の二酸化炭素濃度を必要以上に増加させてきました。

すなわち、二酸化炭素が大量に排出され、大気中の濃度が急激に増加してきたため、地球温暖化が引き起こされてきました。

まとめ

ラニーニャ現象、太平洋高気圧、チベット高気圧、ヒートアイランド現象、地球温暖化という色々な現象が関係して影響し合うことにより、晴れの日が続き、気温の上昇がもたらされています。

毎年、夏場の気温が猛暑と言われる日が続いています。近年、猛暑日は増加傾向にあります。水分補給をこまめに行い、涼しい場所で過ごすように心がけて、熱中症のリスクを減らすことが大切です。

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