米国の原子力潜水艦
「沈黙の艦隊」は、日米が極秘に最新鋭の原子力潜水艦を建造したところ、海上自衛官がこれを奪い、米軍と対立していく物語です。
現在、日本は原子力潜水艦を保有していませんが、米国は約70隻の原子力潜水艦を保有しています。
原子力潜水艦の任務
米海軍は、任務の目的に合わせて2つのタイプの原子力潜水艦を保有しています。
1つは、戦略原子力潜水艦です。同潜水艦は、トライデントという複数の核弾頭を積んだ弾道ミサイルを搭載しています。
つまり、核攻撃を目的とする原子力潜水艦です。その目的から、この潜水艦の行動は秘密のベールに包まれています。
どこにいるのかわからないことから、敵は、先制攻撃をするにも、その目標を定めることができません。また、どこから核攻撃を行ってくるかもわからないため、敵は、報復攻撃を阻止することはほぼ不可能です。
このため、核の先制攻撃をためらいます。つまり、この原子力潜水艦は最も効果的な核抑止力になります。
核攻撃を恐れる状況が作り出されると、
平和が維持される、というのが現実だ。
そして原子力潜水艦がそれに最も貢献しているのか!
2つ目は、攻撃型原子力潜水艦です。同潜水艦は、トマホークという巡航ミサイルを搭載しています。
すなわち、通常の兵器を使用して戦うための潜水艦です。核ミサイルは搭載していません。
トマホークは、敵の艦艇を攻撃するとともに、内陸にある軍事施設等も攻撃することができます。空母を中心とする艦隊と共に行動することもあります。
原子力潜水艦の特徴
原子力潜水艦は、核エネルギーを動力にしていますので、通常の潜水艦のように燃料の補給を必要としません。
このため、原子力潜水艦は、通常の潜水艦に比べて長期間潜航して高速で移動することができます。
原子力潜水艦は長期間潜航して行動できますが、乗組員のための物資の補給や乗組員の精神的な問題もありますから、当然その行動には限界があります。
乗組員は、潜水艦という密閉された場所で
長期間過ごすことになるけど、
これは精神的にタフだと思うね!
原子力潜水艦の大きさと性能
原子力潜水艦は複数のタイプがあります。その概略は次のとおりです。
全長: 約110メートルから170メートル
全幅: 約10メートルから13メートル
排水量: 約8,000トンから18,000トン
時速: 約46キロ
最大潜航深度: 約250から300メートル
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