栄養が豊かで、身近な果物【リンゴ】についてわかりやすく解説!

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リンゴの豆知識

リンゴには「1日1個のりんごで医者いらず(An apple a day keeps the doctor away. )」というイギリスの有名なことわざがあります。つまり、リンゴは栄養豊かな果物ということです。

また、リンゴ(アップル)は身近で人気のある果物です。例えば、1968年にイギリスの有名なロックバンドのビートルズ(ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター)が設立した会社がアップルレコードでした。

その会社のレコード盤の真ん中には青りんご(green apple)が大きく描かれていました。そして、1976年にアメリカの有名な実業家のスティーブ・ジョブズらが設立した会社もアップルコンピュータでした。

その後、グローバルIT企業となったアップル社を知らない人はほとんどいないと思います。このように、アップルという名称は現代の革命児と呼ばれるような著名人にとっても好まれました。

リンゴの歴史

リンゴの原産地はコーカサス地方から西アジアの天山山脈にわたる寒い地域です。そこから、リンゴはヨーロッパやアジアに伝わっていったと考えられています。トルコでは8,000年ほど前の遺跡から炭化したリンゴが発見されました。

4,000年ほど前にはリンゴの栽培が行われていたと考えられています。そして、3,300年ほど前にはナイル川デルタ地帯にリンゴの果樹園があったそうです。また、リンゴはギリシア神話にもたびたび登場します。

例えば、詩人ホメロスによる叙事詩「イリアス」で描かれたギリシア神話「トロイア戦争」では、戦争の原因として(黄金の)リンゴが登場します。このように、古い歴史を持つリンゴはやがてヨーロッパ各地に広まっていきました。

17世紀後半には、ヨーロッパからの移民者がアメリカにリンゴの栽培が伝えました。アメリカではリンゴの品種改良も行われました。そして、1871年にリンゴの苗木がアメリカから日本に持ち込まれました。

1874年から内務省勧業寮によってリンゴの苗木が日本全国に配布されました。その結果、リンゴの栽培は北海道、東北各県、長野県などの寒い地域が適していることがわかりました。

リンゴについて

世界では約15,000種類のリンゴが栽培されています。日本には約2,000種類のリンゴがあります。最も収穫量が多い品種は「ふじ」で、全体の約50パーセントを占めています。次に「つがる」、「王林」、「ジョナゴールド」の3品種が続きます。

最もリンゴの収穫量が多いところは青森県です。青森県は全体の約60パーセントを占めています。次いで長野県の約18パーセント、岩手県の約6パーセントが続きます。この3県だけで全国の収穫量の約80パーセントを占めています。

例えば、収穫量が全国1位の青森県では、県のリンゴ試験場で約300種類のリンゴが栽培されています。県内全体では約50種類が栽培されています。そして、約40種類が市場に出荷されています。

リンゴは秋から冬にかけて旬の時期を迎えます。つまり、10月~2月頃です。そして、10月頃に収穫量が最も多くなります。また、リンゴの品種は収穫時期によって4つに分類されています。

すなわち、「極早生種」は8月上旬から収穫されます。「早生種」は9月上旬から収穫されます。「中生種」は9月下旬から10月にかけて収穫されます。「晩生種」は11月上旬から収穫されます。

リンゴは、リンゴの実が枝につく側(ヘタ側)の反対側、いわゆるお尻の方まで赤く又は黄色くなっているものが良く熟しているそうです。ただし、それは熟していますから、お尻が青い(緑色)ものに比べて長持ちはしません。

リンゴのヘタ側の反対側(枝についている実の下の部分)を「尻」と呼んだけど、本当は逆なんだよ!ヘタ側が「尻」で、その反対側を「頭」と呼ぶんだ!日本のお店では、ヘタ側(尻)を上に向けて並べているけど、アメリカでは、ヘタ側(尻)を下に向けて並べているそうだよ!その理由は、ヘタ側の反対側(頭)に花が咲き、良い匂いがするからだよ!

また、リンゴの皮とその付近には栄養素が多く含まれています。そのため、皮をむかずに食べる方が栄養を多く摂ることができます。そして、リンゴにはカリウム、ビタミンC、ポリフェノール、食物繊維という栄養素が含まれています。次にその栄養素について解説します。

カリウムの効能

カリウムは、体内に必要なミネラルの一種でそのほとんどが細胞内にあります。細胞の内側にある体液が細胞内液で、外側にある体液が細胞外液です。カリウムは細胞内液に多く含まれています。ちなみに、細胞外液にはナトリウムが多く含まれています。

カリウムは、そこで細胞を正常に機能させるために、浸透圧を適切な状態に維持する役割を果たしています。そして、カリウムは、生理機能を正常に発揮させるために、体液のpHを7.35∼7.45の弱アルカリ性に保つ役割も果たしています。

カリウムには、腎臓でナトリウム(塩分)が再吸収されるのを抑え、過剰なナトリウムを尿や汗として排出するのを促す作用があります。そのため、カリウムには高血圧を防いだり、血圧を下げたりする効果を期待できます。

さらに、塩分を多量に摂取すると、塩分濃度を薄めるため、体内において水分を溜め込む機能が働き、水分の流れが悪くなります。それがむくみの原因となります。そのため、カリウムがナトリウムの排出を促すことによってむくみの解消にも効果を期待できます。

また、カリウムとナトリウムは、外部から受ける刺激や情報を神経伝達させたり、筋肉を収縮又は弛緩させたりする働きにも関与しています。そのため、カリウムが大幅に不足すると、脱力感、筋肉痛、不整脈などの症状が出ることもあります。

ビタミンCの効能

ビタミンCは水溶性ビタミンでアスコルビン酸とも言われています。ビタミンCはコラーゲンを合成するうえで必要不可欠なビタミンです。コラーゲンには、細胞を結合したり、血管、皮膚、髪、爪、筋肉、骨などを丈夫にしたり、傷を治したりする役割があります。

そのため、ビタミンCには、肌のハリを保ったり、血管、皮膚、髪、爪、骨などの健康を保ったり、傷を治したりする働きを期待できます。そして、ビタミンCには、肌のシミの原因となるメラニン色素の生成を抑えたり、日焼けを防いだりする作用があります。

ビタミンCには強い抗酸化作用があります。すなわち、ビタミンCには、有害な活性酸素の働きを抑えて細胞の老化を防ぐ効果を期待できます。そのため、ビタミンCには、がんや動脈硬化などを予防したり、老化を防止したりする効果が期待されています。

また、ビタミンCは白血球やリンパ球に多く含まれています。ビタミンCを摂取することによって白血球などにビタミンCが十分に補給されます。その結果、白血球などが持つ免疫力が向上して、風邪などの病気に対する抵抗力が高まることを期待できます。

さらに、ビタミンCは鉄分の吸収を助けます。そのため、野菜、牛乳、卵など鉄分(非ヘム鉄)が多く含まれている食物と一緒にビタミンCを摂取すれば、不足しがちな鉄分を効果的に補うことができます。つまり、ビタミンCは貧血を予防するうえでも必要なビタミンです。

ポリフェノールの効能

リンゴのポリフェノールは皮に多く含まれています。そして、リンゴには様々な種類のポリフェノールが含まれていますが、その60パーセント以上はプロシアニジン類です。プロシアニジン類には強い抗酸化力があります。そのため、プロシアニジン類は体内の免疫機能を低下させる活性酸素の発生や働きを抑制するとともに活性酸素を除去する働きもあります。

その働きによって、血流を改善して動脈硬化を防いだり、花粉症やアトピー性皮膚炎を抑えたり、脂肪の吸収を抑制したり、コレステロールや中性脂肪を減少させたり、血糖値の上昇を抑制したり、ビタミンEの消耗を防いだり、シミやしわの発生を予防したり、長寿遺伝子を活性化させたりする効果が期待されます。

なお、リンゴを切って放置しておくと変色しますが、それはポリフェノールが空気と反応して酸化するためです。塩水につけることによってリンゴの変色を防ぐことができます。

食物繊維の効能

リンゴには食物繊維が多く含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。りんごには両方が含まれていますが、その割合は約25パーセントが水溶性食物繊維で、約75パーセントが不溶性食物繊維です。

水溶性食物繊維には、小腸での糖質の吸収を緩やかにして食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを吸着して一緒に体外に排出したりする働きがあります。そのため、水溶性食物繊維には糖尿病、がん、心疾患などの生活習慣病を予防する効果が期待されます。

また、水溶性食物繊維はエサとなって善玉菌を増やします。善玉菌は増える過程で短鎖脂肪酸をつくり出します。短鎖脂肪酸には、有害物質をつくり出す悪玉菌が増えるのを抑える働きがあります。

そのため、水溶性食物繊維には腸内環境を改善する効果を期待できます。不溶性食物繊維には、便のカサを増やして大腸を刺激することによって排便を促す働きがあります。そのため、便秘を解消する効果を期待できます。

そして、不溶性食物繊維は、発がん性物質などの有害物質を吸着して便として排出します。すなわち、不溶性食物繊維には、大腸に有害物質が留まる時間を減らす働きがあるため、大腸がんを予防する効果を期待できます。


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