投資信託を選ぶ理由
「資産を運用して利益を得たいけど、リスクがあるのは怖いし、損はしたくない。」
これが、初心者が資産を運用するときの気持ちだと思います。金融商品には、主なものとして株式、債券、投資信託がありますが、全くリスクのないものはありません。この中で、比較的安全で、利益も得られるのが投資信託です。
その理由は次のとおりです。
1つ目としては、投資信託の商品を購入した後は、資産運用の専門家に任せることができます。専門家が情報を収集したり、分析したりして運用しますから、自分でどうしたら良いのか悩む必要はありません。また、利益も期待できます。
2つ目としては、投資信託は少額でも購入できます。投資信託の商品は1万円位の少額でも購入できます。また、積立の商品なら、毎月100円からはじめることも可能です。そのため、一度に大損することはありません。
3つ目としては、投資信託は、株式や債券を組み入れたりして、複数の銘柄で運用されています。つまり、分散投資によってリスクを軽減できるので、比較的安全な投資です。
投資信託の仕組み
投資信託は、証券会社、銀行などの投資信託販売会社を通じて販売されます。顧客は、そこで、利益を優先するか、安心を優先するかによって、好みの商品を選択して購入できます。
販売会社では、各顧客の口座を管理して、投資されたお金を集めます。そして、ひとつの資金としてまとめ、運用の専門家が、株式や債券などの色々な銘柄に分散投資して、その資金を運用します。
運用により得られた利益は、各顧客の投資額に応じて配分されることになります。しかし、運用がうまくいかずに投資した額(元本)よりも下がることもあります。運用によって生じた損失は、各顧客の投資額に応じて配分されます。つまり、元本は保証されません。この点は注意してください。
すなわち、利益を優先すれば、利益は多くなりますが、リスクは高くなります。安心を優先すれば、利益は少なくなりますが、リスクは下がります。また、各顧客が、運用によって得られた利益を受け取る場合には、約20%の税金がかかります。
投資信託の分類
投資信託は、株式投資信託と公社債投資信託の２つに大きく分けられます。株式を組み入れて運用することができるものが株式投資信託ですが、株式を組み入れずに運用しているものもあります。そして、株式を一切組み入れないものが公社債投資信託です。
投資信託には、追加型と単位型という分け方があります。追加型は、その投資信託が運用されていれば、いつでも購入できます。これに対し、単位型は、その投資信託の購入者を募集しているとき、購入できます。
投資信託は、投資する対象の国や地域によって、国内型、海外型、国内外型に分けられます。国内型は国内の銘柄に分散投資します。海外型は分散投資する対象が海外になります。国内外型は対象が国内と海外になります。そのほかにも、様々な分類がありますが、基本的な分類だけを紹介しました。
商品を購入するとき、基本的な知識があれば、
理解も深まり、より良い選択ができるよね！
投資信託の選択
先にも説明しましたが、投資の安全性が高くなれば、収益性は低くなります。反対に収益性が高くなれば、安全性は低くなります。これが大原則です。
そして、債券への投資は、安全性は高いですが、収益性は低いです。株式や不動産への投資は、安全性は低いですが、収益性は高いです。また、一般的に、国内に比べて海外への投資は、為替の変動も考慮すると、安全性は低いですが、収益性は高いです。
すなわち、債券、株式、不動産のようにそれぞれ値動きが違うものに分散投資する商品、国内外の債券、株式に分散投資する商品、これらの銘柄を組み入れて分散投資する商品など、安全性と収益性のバランスを良く考えているものがあります。
投資信託にはたくさんの種類があります。安全性、収益性、バランスのうち何を優先するべきかについて自分なりに考えて、商品を選択するのが良いと思います。
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